第四次産業革命スキル習得講座の申請フローを徹底解説!ハローワーク手続きも
第四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)の申請フローを徹底解説します!分かりづらいハローワークでの手続きをして給付金を受給するまでの流れも詳しく説明します♪
まず、この制度はAI、IoT、データサイエンス、クラウドなどの先端技術を習得するためのプログラミングスクール費用の最大70%(56万円まで)を上限に給付金として受け取ることができる素晴らしい制度です。全体的な制度については「第四次産業革命スキル習得講座のおすすめプログラミングスクール一覧(最大70%の給付金)」で当サイトでもご紹介しているのでぜひご覧ください。
制度自体が複雑で分かりづらいのですが、本記事ではその中でも特に分かりづらいハローワークの手続きや申請時の必要書類などを含めた申請フローに特化して解説します!
手前味噌で恐縮ですが、ここまで詳しく手続きを解説したサイトは他に無いと思います。ぜひ参考にしてください^^
▼独学でPythonや機械学習を学びたい人には以下もおすすめです^^
・現役エンジニアが厳選!Pythonのおすすめ本・参考書
・機械学習・ディープラーニングのおすすめ本11冊+α!(初心者〜中級者向け)
第四次産業革命スキル習得講座の申請フロー全体像
まずはじめに第四次産業革命スキル習得講座の申請フローの全体観をご紹介します。記事の中盤以降でそれぞれのSTEPについて詳細を解説します!
全体的な申請フロー
まずは受講前と受講後で大きく2つに分かれるのですが、さらにそれぞれ細かいSTEPに分かれており、最終的には全部で10のSTEPがあります。(経済産業省や厚生労働省などの公的機関が関わっている制度なので、途中の提出書類も多いです・・・^^;)
STEP | やること |
---|---|
1 | 受給資格を確認する |
2 | 受講する講座を選ぶ |
3 | プログラミングスクールの無料カウンセリングを受ける |
4 | ハローワークのキャリアコンサルティングを予約する |
5 | キャリアコンサルティングを受ける |
6 | ハローワークで申請手続き(受給資格確認) |
7 | 講座の申し込み&受講開始 |
8 | 受講修了(修了証を受け取る) |
9 | ハローワークに還付申請をする |
10 | 給付金の還付 |
ハローワークの手続きが難解・・
申請フローが10STEPと多いのですが、中でもハローワークが関わる部分が多いのと提出書類の数も多いため難解です(汗)
例えば、ジョブ・カード(キャリア形成や求職活動で活用できるツール)というものを作成してハローワークにてキャリアコンサルティング受ける必要があります。
ただ、難解だからこそ本記事でしっかり解説していくので安心してください♪
余談ですが、ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」という行政機関で、厚生労働省が運営しています。全国500ヶ所以上あるようです。多いですね〜。Googleマップで都心だけで調べてみましたが結構な数があります。
ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です。
※厚生労働省公式サイトより引用
受講までの流れ
第四次産業革命スキル習得講座の申請フローの全体観がわかったところで、それぞれのSTEPについて詳細を解説します!まずは受講までの流れを解説します。
STEP1:受給資格を確認する
まずは自分に今回の給付金を受給する資格があるかどうかを確認しましょう!受給資格チェッカーというサイトですぐに確認できます。
ちなみに自分は以下の質問を聞かれて、「受給対象者」という診断でした。1分で終わりました。
- 現在働いていますか?
- これまでの就業期間が通算2年以上ありますか?(雇用保険の被保険者期間が通算2年以上)
- 教育訓練給付制度の利用は初めてですか?
参考までに、いくつか回答を変えてみたところ、以下のような質問もでてきました。
- 離職(一般被保険者資格を喪失した日)から1年以内ですか?
- 前回教育訓練給付金を受給したのはいつですか?
すぐに確認できるのでぜひ試してみてください♪また、ハローワークに問い合わせて確認することもできます。
STEP2:受講する講座を選ぶ
受給資格があることを確認できたら、さっそく実際に自分が申し込みたいプログラミングスクールなどの講座についてインターネットを活用して情報収集をしましょう!
- 自分が学びたい講座はあるか
- オンラインか通学か
- 予算に合っているか
- 学習期間はどのぐらいか
- サポートはどのぐらいか
などの観点で確認するのが良いと思います。
自分が学びたいことや予算感、ライフスタイルにあっているか?などを調べて、2-3個の候補を決めておくのがおすすめです。
プログラミングスクールの数がとても多く選ぶのは難しいですし、忙しくてあまり時間が取れない方も多いと思います。そんな方はぜひ本サイトの「第四次産業革命スキル習得講座のおすすめプログラミングスクール一覧(最大70%の給付金)」を確認してみてください!
STEP3:プログラミングスクールの無料カウンセリングを受ける
受講してみたい講座が決まったら、プログラミングスクールの無料カウンセリングで詳細を直接確認したり、不安な点などを質問しましょう!(必須ではないが強く推奨)
第四次産業革命スキル習得講座の申請において必ずしもこの項目は必須ではないのですが、給付金があるとはいえかなり高額な買い物なので、実施を推奨しております。
無料カウンセリングではプログラミングスクール側の担当者に今回の受講目的、予算感、学びたいことを相談したり、不明点などを相談することもできます。結構、スクールによって自分に合いそう、合わなそう、なども見えてくると思います。 ※気になったスクールを2-3個選んで無料カウンセリングをするのがおすすめ
無料カウンセリングの受け方ですが、プログラミングスクールの公式サイトから申し込みが可能ですよ!STEP2で紹介したおすすめスクール一覧の記事から直接リンクで飛べるので参考にしてください^^
STEP4:ハローワークのキャリアコンサルティングを予約する
ハローワークでキャリアコンサルティングを予約します。「訓練前キャリアコンサルティング」からWeb予約することが可能です。ネットで予約できるのはありがたいですね♪
キャリアコンサルティング希望日、希望時間帯の他に、予約時に以下の情報などを聞かれるので、事前にSTEP2〜3を完了しておく必要があります。
- 訓練実施機関名
- 受講講座名等
- 訓練開始時期
- 訓練修了時期
(結局STEP3を通らないと開講日など分かりづらいのでやはりSTEP3も通っておくのが良いですね^^)
STEP5:キャリアコンサルティングを受ける
予約した日にハローワーク(またはウェブ面談)にてキャリアコンサルティングを受けます。
キャリアコンサルティングを受ける前に事前に「ジョブ・カード」を作成しておく必要があります。作成は「ジョブ・カードをつくる」よりWeb上で可能です。
ジョブ・カードは、職務経歴などの履歴はもちろん、 これまでの職務の中で得られた知 識・技能、 自己PR、 就業に関する目標・希望、 職業訓練を受けた場合は修了後の能力 評価などが具体的に詳しく記載されています。 求職者の人物評価をさまざまな面から 行うためのツールとして、採用面接の応募書類として活用できます。
※厚生労働省公式サイトより引用
キャリアコンサルティング当日の持ち物は以下のとおりです。最新の正確な情報はSTEP4の予約時にご確認ください。
■キャリアコンサルティング当日の持ち物
- 記入済みのジョブ・カード4種類
- キャリア・プランシート(就業経験がある方用) ジョブ・カード様式1-1
- 職務経歴シート 様式2
- 職業能力証明(免許・資格)シート 様式3-1
- 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート 様式3-2
- 印鑑(シャチハタは不可)・朱肉(東京は不要)
- 筆記用具(鉛筆・消しゴム・黒ボールペン(消せるボールペン不可))
STEP6:ハローワークで申請手続き(受給資格確認)
キャリアコンサルティングを受けたら、いよいよ申請手続きです。実際に第四次産業革命スキル習得講座の受講開始日の 1 ヶ月前までに最寄りのハローワークで申請手続きを行います。
最寄りのハローワークが分からない場合は厚生労働省の公式サイトよりご確認いただけます!
申請手続きをする際に必要な書類は以下です。最新の正確な情報はハローワークにお問い合わせください。
■ハローワークへの提出書類
- 教育訓練給付金と教育訓練支援給付金の受給資格確認書
- ジョブ・カード
- 証明写真2枚(正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)
- 個人番号(マイナンバー)確認書類などの身分証明書 ※マイナンバーの記入が必要
- 雇用保険証 ※雇用保険被保険者番号の記入が必要
- 銀行の通帳またはキャッシュカード ※給付金の振込先
- 教育訓練給付適用期間の延長通知書 ※対象者のみ
申請が無事通ると、ハローワークから「受給資格者証」という支給期間などが示された書類が交付されます。
STEP7:講座の申し込み&受講開始
ハローワークでの申請手続きが完了したら、いよいよプログラミングスクール等の講座に正式に申し込みを行います。
申し込み時に必要な情報は講座やスクールによってまちまちですが、通常、STEP3のプログラミングスクールでの無料カウンセリングの時に案内してもらえます。
受講後の流れ
ここからは受講後の流れを解説します!あと一息です!
STEP8:受講修了(修了証を受け取る)
講座の受講が無事に完了したら、プログラミングスクール等の事業者側から訓練修了証明証などの書類が発行されます。
この受講修了によって、まずは受講費用の50%の給付金(上限40万円)を受け取る資格を獲得できます。
さらに、受講修了後1年以内に雇用保険被保険者として雇用された場合、追加で20%(上限16万円)の給付金を受給可能になります。※転職せず現職のまま継続で働いている場合もOK!
転職前提ではないので社会人がプログラミングなどのテクノロジーを新たに学ぶ際にもおすすめできる理由の1つです♪
STEP9:ハローワークに還付申請をする
事業者から書類を受け取ったら、いよいよハローワークで給付金の還付申請をしましょう!
受講開始日から6ヶ月ごとの期間(支給単位期間)の末日の翌日から起算して 1 か月以内が支給申請期間となるので、この期間内に支給申請の手続きを行いましょう。
■ハローワークへの提出書類(受講修了後の申請時) ★は事業者から発行される
- 教育訓練給付金支給申請書 ★
- 専門実践教育訓練受講証明書 ★
- 専門実践教育訓練修了証明書(最後の支給単位期間の申請時) ★
- 領収書 ★
- 教育訓練経費等確認書
- 専門実践教育訓練給付最終受給時報告
ここまでが講座受講修了でもらえる50%の給付に必要な書類です。
ここからは1年以内に雇用保険被保険者として雇用された場合の追加支給を受けるために必要な書類です。(受講修了の申請とかぶる書類がほとんどです!)
■ハローワークへの追加提出書類(1年以内に雇用保険被保険者として雇用された場合の追加支給時) ★は事業者から発行される
- 教育訓練給付金支給申請書 ★
- 専門実践教育訓練修了証明書 ★
- 領収書 ★
- 教育訓練経費等確認書
- 専門実践教育訓練給付追加給付申請時報告
STEP10:給付金の還付
申請が無事に受領されると、申請から2週間〜1ヶ月以内に、ご自身の銀行口座に講座受講料の最大70%(56万円まで)が振り込まれます。
ここまでで第四次産業革命スキル習得講座の給付金の受給フローが完結します。大変お疲れ様でした!
さいごに
この記事では、分かりづらいジョブ・カードの作成や、ハローワークでの申請の必要書類など、給付金を受給するまでの流れも詳しく説明しました。
ぜひ本制度を活用してプログラミングなどの先端技術をおお得に身に着けてください!
以上、第四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)の申請フローの徹底解説でした。参考になった方や、また読みたい方はぜひブックマークをお願いします^^