“すべて重要”なときにプロダクトバックログに優先順位をつける方法

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こんにちは、某メガベンチャーでプロダクトマネージャーをしている若狭烈です。

PM同士で仕事をしていると「重要度”大”」や「優先度”高”」だけが並んでいるプロダクトバックログや機能一覧をみることがあります。これでは、どの順番に実施すればよいのか?を示していないので、「どの機能も重要ではない」「どれが重要かわかりません」と言ってるようなものですね。

今回は、そのような「すべてが重要に見えるときに、どのようにプロダクトバックログに優先順位をつけるのか?」を4ステップで紹介していきます!

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1.「誰のための製品なのか?なんで、その人は使いたいのか?」を明確にする

機能やバックログに優先順位をつけられない大きな原因が、「誰のための製品なのか?」そして「その人はなぜこの製品を使いたいのか?(価値・ベネフィット)」をプロダクトマネージャー自身が理解していないためです。それがわからないと、どの項目を先に作ったほうがいいのか?の判断がつかないです。

つまり、より上位レイヤーに位置するコンセプトやプロダクト戦略が明確である必要があります。具体的には下記のような問いに対しての回答が必要となります。

  • 誰のための製品なのか?なぜ、その人たちは使いたいのか?
  • ユーザーのどんな問題を解決するのか?
  • ほかのサービスと明確にちがう「強み」はなにか?
  • どんなビジネス的なインパクトを残す必要があるのか?

2.今後数ヶ月で達成する必要があるユーザー体験、ビジネス数値の”成果”をそれぞれ考える

ターゲットユーザーとベネフィットが明確になったあとは、今後数ヶ月(3〜6ヶ月ぐらい)で達成する必要のあるユーザー体験と、ビジネス的な数値を考えます。例えば、メルカリの例ですと、こんな感じでしょうか?

  • 3〜6ヶ月以内に達成する必要があるユーザー体験とビジネス成果
    • ユーザー体験:ユーザーが後払いで商品を購入できるようにする
    • 成果:1人あたり購入回数、単価の向上

また、これらのユーザー体験とビジネス数値も含めてプロダクトロードマップに落とし込まれて、マイルストーンとして設置した上で、ステークホルダーと合意しておくとその後が進めやすいです。

3.上記の”成果”に繋がらないプロダクトバックログはすべて除外する

次に、さきほど考えたユーザー体験や成果に繋がらないプロダクトバックログアイテムをすべて削除します。ここはドラスティック(極端)に思い切ってやりましょう!項目が減ることで、かなりスッキリするので、ステークホルダーの理解も得やすくなるはずです。

厄介なのが、好意で「これもやったほうがいいんじゃない?」と言ってくるステークホルダーの存在です。悪気はなく、単純にあったら良いと思う機能や施策を提案してくる(しかも、他のサービスでワークしてたりするので、さらに厄介)のですが、狙ったユーザー体験や成果に繋がらないため、どうにか対応しないことを納得してもらう必要があります。

ですので、そういう場合は、2で作った達成すべきユーザー体験や成果との紐づきを可視化してあげる必要があります。下記のような課題一覧と施策対応表などを作っておくと、結構ワークするのでおすすめです。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000025575.html

4.残った項目で優先順位をつける

最後に残ったプロダクトバックログアイテムを優先順位付けしていきます。ここでは、すべての項目が戦略上フィットした項目になっているはずなので、一般的な優先度付けの手法を使うことで対応できます。

例えば、インパクトとコストを点数付けして客観性を重視する方法だったり、MoSCoW法と呼ばれる方法であったり、色々な優先度付けの手法があります。(これはこれで解説が必要なので、ここでは深く触れません)

さいごに

以上、”すべて重要”なときにプロダクトバックログに優先順位をつける方法をお伝えしてきました。優先順位づけはプロダクトマネージャーの重要な役割の1つですので、ぜひマスターしてください!

参考になった方はシェアやブックマークなど、ぜひお願いいたします!

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