新規プロダクトをつくるときに心がけていること
こんにちは、某メガベンチャーでプロダクトマネージャーをしている若狭烈です。先日、会社の上司から「数年後のプロダクトがどうあるべきか?を考えるプロジェクトにアサインするからヨロシクね」と突然のブッコミをされました。
コンセプトを考えるところからなのでゼロイチに近いプロダクト開発をすることになるのですが、結構久しぶりにやるので復習がてら自分がこれまで新サービスや新規プロダクト開発をするときに心がけていたことを整理してみました。
前提
新規プロダクトなので、「いつまでにこれをつくることを目指す」といった所謂プロジェクトマネジメント寄りの思考ではないので注意が必要です。そもそも「我々は何をつくる必要があるのか?」という問いに答えていく必要があります。プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントを混同する人をよく見かけますが、アタマの使い方が全然違います。(参考:The Difference Between Product and Project Management)
本題ですが、新規プロダクト開発をするときに自分が心がけていることは以下です。
課題を研ぎ澄ます
- ソリューションから考えたくなるが、必ず課題から入ろう
- 誰のどんな問題を解決するのか?
- 自分の実体験に紐づくとよいが、難しければユーザーにヒアリングして推察する
- 上記以外の切り口としては、トレンド、競合他社、調査レポート、などから課題を逆算するのもよい
課題を考えるときは名著イシューからはじめよがオススメです。読んだ人も多いと思います。
複数のアイデアを試すべし
- アイデアの多くはうまくいかない。うまくいくものも何回かのイテレーションが必要になる。
- 初期段階でアイデアを絞りすぎないこと。ソリューションは複数展開し、それぞれ検討し、可能であれば検証もしよう。
- バリュープロポジションキャンバスを整理し、事実と分析をもとにして、戦略と提案のセットをたくさん考えるのがよい(こちらの記事がわかりやすいです)
スクラップ&ビルド
- 早く初期仮説(課題、解決策、画面イメージ)を作って、イテレーションを繰り返すこと
- 早めに簡易プロトタイプを作ってユーザーにぶつけ、フィードバックをもらってより良くする
- とにかくスピーディーに仮説検証を回すことが大事。80%の精度を1度でつくるより、素早く作った60%の精度を試して、もらったフィードバックを元に改良したほうが早いし精度が上がる。
考え方としてはリーンスタートアップやデザイン思考のアプローチを駆使するようにしています。
チームで学習
- 顧客の悩みをともに聞いて、アイデアに対してのフィードバックを一緒に受けること。
- インタビューのあとは、みんなで気づきを挙げ出すこと
- 最終的にはプロダクトマネージャーが整理するけど、エンジニアやデザイナー自身も一緒にサービスを創ってる感覚を得られるはず
さいごに
さて、かなり簡単な心構えでしたが、実際にはもうちょっと細かい部分を意識してたりはします。が、まだ自分の中で整理がついてない項目も多いので一旦はこの4つを抑えないとまずうまく行かないと思っている最重要ポイントを挙げました。来月から新規プロジェクトに入るので、常に心がけたいです!
(参考)よく使うツールセット
- バリュープロポジションキャンバス
- リーンキャンバス
- ユーザーストーリーマッピング
- 顧客インタビュー
注意点としては、あくまでツールなので、これを使えば素晴らしいプロダクトを考案できるわけではない。ツールを埋めることを目的にせずに「きちんと考え抜く」こと。
(参考)参考になる本
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