UBERのPM面接官が語る「面接の典型的な質問とコツについて」
500以上のPMインタビューをしてきたUBERのプロダクトマネージャー、Randy Edgar氏によるセッションです。先日の「アマゾンPMが語る「優れたPMになるための3つの道」」と同様、英語の動画で日本語字幕も無いのですが、素晴らしい内容でしたので、自分のアウトプットを兼ねてメモしています。
プロダクトマネージャーの面接において、面接官はどのような点をみているのでしょうか?また、具体的にどのようなスキルを、どのように判断しているのでしょうか?今回は、PM面接において面接官が見ているポイントと、それらを判断するための具体的な質問リストを紹介します。また、最後にプロダクトマネージャー面接に限らず、面接に活かせるTIPSも紹介していきます。
これらをチェックした上で、ぜひプロダクトマネージャーのキャリアパスを歩んでいただけたら嬉しいです。さっそく見ていきましょう!
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面接で判断しているポイント
まず、面接官がプロダクトマネージャーの面接においてどのようなポイントを確認しているのか?概要を把握しておきましょう。
- 正しい問題を解くためのスキルを持っているか?
- 常に顧客について考えているか?
- プロダクトのビジョンを明瞭に伝えられるか?
- 顧客へのインパクトを出すために完璧にプロダクトを作れるか?
こうしてみると、PMとしてはマストなスキル・能力が並んでいると思います。
PMマネージャーがみている9つのスキル
さらに、具体的に上記のポイントを見極める上で、どのようなスキルをチェックしているのでしょうか?観点は9つあるそうです。
1. 顧客第一かどうか
- 顧客/ユーザーの問題やニーズに異常にフォーカスしているか?
2. ゴールと指標にフォーカスしているか
- 正しい問題を解く方法を知っているか?
- プロダクトの成功を定義するためにデータや指標を使えるか
3. データドリブンな意思決定ができるか
- どの問題を解くかを決めるために、どのようにデータを使うか?
- 定量、定性の両方のデータ
4. イノベーティブかどうか
- 新機能を想像する際にイノベーティブに考えられるかどうか?
5. デザイン/UXに精通しているか
- よいデザイン/よいUXがどんなものか知っているか?
- よいデザイン/よいUXを提供しているプロダクトを教えて下さい
6. テクニカルな洞察を持っているか
- 正しい解決策の決定を助けるためにディープダイブできるか?
- エンジニアと深いディスカッションができるか?
7. リーダーシップ・ビジョナリーかどうか
- プロダクトのビジョンは持っているか?
- ビジョンに向かってチームを引っ張ることができるか?
8. コミュニケーションはどうか
- 明瞭かつ簡潔にビジョンや計画を伝えることができるか?
9. 実行力はあるか
- 機能を作ってもらえるか?
- 動くことと進捗することを間違えてないか?(働いているからといって、進歩しているとは限らない)
- どのようにコラボレーションできるか?
PM面接での典型的な質問
さらに、上記のスキルを判定する上で、具体的にはどのような質問をして見極めるのでしょうか?Randy Edgar氏は下記の質問を教えてくれました。
- あなたのバックグラウンド、経歴を教えて下さい
- わたしたちが次に作るべき機能はなんですか?
- [tips]これらの考え方のコツは、段階的に分解して考えること
- 顧客の問題、ニーズを特定する
- 顧客はなんといってますか?
- データはなんといってますか?
- CS、営業、などステークホルダーはなんといってますか?
- 顧客の問題、ニーズを特定する
- どの問題を解決したいですか?なんで?
- プロダクトの目的、ゴールはなんですか?
- どんな解決策でその問題を解決できますか?
- どんな結果を手にしたいですか?
- どのように成功したかどうかを測定しますか?
- どのように繰り返しますか?
- [tips]これらの考え方のコツは、段階的に分解して考えること
- 成功をどのように定義しますか?主要なKPIはなんですか?
- WAUの数と、ユーザーエンゲージメント、どちらが重要ですか?
- あなたは新機能をつくりましたが、主要プロダクトとカニバリしてます。どうしますか?
シンプルな質問もありますが、カニバリゼーションをどうするか?などこれまで考えたことがあまりない質問もありますね。大企業ならではの設問かもしれません。
面接を受けるときのコツ
さらに、これらはプロダクトマネージャーの面接に限った話ではありませんが、面接を受けるときのコツも教えてくれました。
- ゆっくり話すこと。面接は会話です。
- フレンドリーで受けましょう
- フォローアップ質問をする、または仮説をぶつけてみる
- 面接前にカルチャーを徹底的に調べておくこと
- 顧客のニーズを常に頭においておくこと
- 深い質問を前もって準備しておくこと
- 前職や現職の会社やマネージャーを否定しないこと
- だれが面接官をするのか事前に調べておくこと
- あなた自身を売り込むこと
- 練習しよう!定期的に面接を受けてみよう
こうしてみると、割と当たり前のことが言われている気もしますが、理解するのと実行するのでは大きく異なるので常に意識しておきたいです。
面接についてはこちらも参考に:転職のおすすめ本・書籍ランキング〜面接対策、内定獲得、成功法、思考法など〜
さいごに
さいごに、Randy Edgar氏は優れたプロダクトマネージャーになるためのトレーニング方法を伝授してくれました。それは、あなたのスマートフォンに入っているアプリを選んで、「自分がこのプロダクトのPMだったら、どうするか?」を考えるのが良い訓練になります。ケース問題として、課題を分析するために様々な情報収集をする必要がでますし、よいトレーニングになります。
以上、UBERのPM面接官が語る「面接の典型的な質問とコツについて」をお伝えしましたが、いかがでしたか?個人的には、英語のyoutube動画をみると、日本語では取得できない深い良質な情報にたくさんアクセスできるので、これからもこういった英語解説記事は続けていきたいと思います。
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この辺りの本もおすすめです
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